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ネパールのチベット難民について

インドをめざすチベット難民の困難な現実

インドへたどり着けない難民達

様々な危険と困難の末に、やっとネパールにたどり着いたチベット人達は、ネパールでチベット亡命政府の難民認定を受けます。亡命者は国境警備が手薄になる厳冬期に集中するため、一時的に亡命者が飽和状態になります。その結果、ネパールで数ヶ月間もインドへの出国の待機を命じられたり、そのままネパールの学校に振り分けられたりする子どもたちもいます。難民申請は亡命日からの日数が制限されているため、亡命の手続きがよく分からず、難民申請の機会を逃してしまう人もいます。

インドで暮らせないチベット人達

無事にダラムサラへ行けることが決まった人々は、ダライ・ラマ14世への謁見を楽しみに、インドへと向います。ダラムサラのチベット亡命政府には学校が用意されており、子ども達は集団で生活しながら、学校へと通います。学習プログラムは充実しており、学力別に3つのレベルに分けられ、出席日数や成績が厳しく問われます。小さな子ども達は、いつも一生懸命に勉強しています。出席不足や、習熟度試験に合格できない場合は学籍がなくなり、同時に寄宿舎も出なければならなくなるからです。15〜17歳前後の少し大きな年齢の子どもは、学校ではなく2年間の専門学校に通います。この2年間でこれから生きて行くためのスキルを磨かねばなりません。現実には、厳しい学習環境についてゆくことが出来ず、学校を去る子ども達も少なからず存在します。

希望に満ちてインドに向ったチベット難民のうち、残念ながら年間数百人は、ネパールへと戻ってきます。なぜ、インドからネパールに戻ってしまうのか、その多くは次の理由によります。

●インドの気候が合わない
高温多湿のインドより、標高の高いネパールのほうがチベットの気候により近い。
●インドでの仕事がない
インドにはチベット人の働ける環境がほとんどないが、ネパールには中国との交易ビジネスがあり、チベット人の働ける単発の仕事がある。
●インドの気質が合わない
インド人の理論的で主張の強い気質が合わない。穏やかな物腰のネパール人との方が共存しやすい。

このような理由で、毎年数百人のチベット人達は亡命政府のあるダラムサラ(インド)から、カトマンドゥ(ネパール)へと戻ってしまうのです。

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皆さまのご支援により、無事開校式を終えることが出来ました。開校式の様子はスタッフブログをご覧ください。
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