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ネパールのチベット難民について

TCPがトレーニングセンターを設立する理由

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第三国で自活して行ける可能性を具体的に示し、そのスキルを身につけるお手伝いをすることによって、彼らが未来に対して少しでも明るい希望と多くの選択肢を持ってもらえれば嬉しい…これがTCPがトレーニングセンターを設立する目的です。

TCPは、なぜチベットではなくネパールで活動するのか?

TCPは支援活動の拠点をネパールのカトマンドゥにおいています。チベット人の支援なのに、なぜチベットではないのでしょう?それはTCPの前身であるミンドゥリン・プロジェクトの10年間にわたる活動の結果導き出された、現時点で合理的かつ実際的な支援にふさわしいと判断した場所がネパールだったのです。

チベット本土での支援活動

ミンドゥリン・プロジェクトは1998年から2008年までの間に、チベット本土の中国青海省に3つの学校と、3つの診療所を建設し運営してきました。しかしそのうち学校2校と診療所2つは、2008年4月までに中国政府によって強制接収されてしまいました。中国政府は現在、チベットの美しい自然と土地をその住民達に配慮することなく突然国定公園に指定します。その結果、チベット人たちが暮らしてきた土地が、ある日突然フェンスで囲われ強制的に追い出されてしまうのです。

このような状況のなか、これ以上の本土への直接支援がもっとも効果的かどうかを検討した結果、支援の拠点をネパールに移し、チベット難民の新しいニーズに対応した支援の枠作りに尽力することにしたのです。

私たちの決断

チベット本土からの支援の撤退は、私たちにとって苦渋の決断です。しかし、理想にこだわって現実を見失うことがあってはなりません。誰のための何を目的とした支援なのか、それに対して私たちがもっとも効果的に参画できる手段は何なのか、厳しい現実を前に、柔軟に形を変えてしなやかに粘り強くチベット人とその文化を応援して行きたい…これらがTCPがネパールで支援を展開する理由です。

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