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児童養護施設
養護が必要なチベット人の子どもたちの健全な育成を目的とした施設
2009年3月、児童・乳幼児を対象とした養育施設を開設しました。この施設では、両親のいない孤児や、家庭での養育が困難な子どもたちを保護し、健全に育つための環境を提供しています。
安全で健康的な生活を保障すると同時に、チベット人としてのアイデンティティーを育むことを目的としています。また、未来のチベット医学医を目指す子どもたちを応援しています。
子どもたちの生活指導、チベット文化の伝承や年間行事の指導は、尼僧およびチベット予防医学室のアムチが担当しています。また、就学年齢に達した子どもたちは、チベット亡命政府の難民学校や、その児童に最もふさわしいと判断される学校に通学します。
日本人スタッフ1名が常駐し、子どもたちのお世話や日本語の指導を行っています。
子どもたちの活躍
子供たちが日本語で生活の様子をブログにアップしています
TCPスタッフブログチベット予防医学室
チベット医学医アムチによる診察と、予防に重点を置いた伝統的な自然薬の提供を行う施設
チベット予防医学室では、地域に根ざしたチベット医学医(アムチ)の活動と、深遠なチベット医学の伝統を支えています。チベット医学医を目指す子どもたちの教育も行っています。
アムチが診察を行い、一人ひとりの症状や病歴、体質に合わせたチベット自然薬の処方、健康へのアドバイスを行っています。
チベット難民のうち、ラマ(僧侶)、お年寄り、生活困難者には、診察費や薬代を無料で提供しています。
また、日本からの相談も受け付けており、通訳を通じてサポートを提供しています。
定期的な活動
2020年より毎年チベット人老人ホームや僧院などで無料診察と薬の配布を実施しています。
自立&スキルアップ支援
介護基礎講座、語学講座、日本鍼灸の基礎講座、薬草栽培支援事業を提供するプログラム
チベットの人々が難民として第三国に移住する際に、最初に問題となる、労働と言語のサポートを行っています。チベット式の生活経験しかない人々が、おだやかに移住先の生活に根を下ろしていけるように、細かな生活習慣のアドバイスも行っています。
介護基礎講座
移住先で最もニーズの高い職業「介護職」の即戦力となるスキルを身につけるためのプログラムです。一般介護、衛生、チベット医学の基礎、マッサージ、救命救急、料理などを学びます。
語学講座
読み書きができないチベット難民や、ネパールで生まれたチベット人2世を対象にしたチベット語の講座を提供しています。
また、移住先で充実した生活を送るために必要となる英語の講座、2008年度に日本で解禁された外国人介護士研修生受入れを念頭にした、日本語の講座も開講しています。英語、日本語は初歩的な会話を中心に、生活に必要な言語能力を育てます。
※現在教室は閉鎖、孤児院内のみ実施中です。
日本鍼灸の基礎講座
2013年より、主にチベット医学生(ボンポ・ゴンパの医学校と提携)と青年らに日本鍼灸講座を開講しています。
受講生たちからは、鍼灸はさらなる実践的な治療方法の指導など、具体的なニーズもあり、プログラム継続を強く要望されたことから、不定期に実施しています。
薬草栽培支援事業
チベット薬の原材料植物の栽培と供給を目指しています。
チベット薬は、希少な高山植物等を主原料としていますが、近年の乱獲や気候変動などにより激減、その生育環境が危惧されます。チベット医学・チベット薬の叡智を少しでも継承されるよう、活動を続けています。
2023年よりチベット医らと共同でドルパタンとムスタンの2か所で薬草栽培支援事業を開始しました。